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伏魔殿より愛をこめて

~ 『熾天使長閣下の華麗なる業務日誌』 ~

2008年01月の記事

愛があれば大丈夫!?(後編)

実際のところ、妙子自身も悠一郎に好意を抱いていた。
しかしながら、自分が悠一郎と釣り合わないということも痛いほど理解していた。
このまま自分が学園に居ると、悠一郎にまで悪い風評が立ちかねない。
それだけは、何が何でも避けなければならない。

ゆえに、彼女は学園を去った――彼に相応しい、“美しい女性”に生まれ変わるために。
醜くて根暗な自分は過去に捨て去り、新しい自分を手に入れる。
妙子は、全身美容整形を受ける決意をした。

妙子は幼い頃に父親を事故で亡くし、以来母親とふたり暮らしを続けてきた。
父親が残した保険金のお陰で、生活に不自由することはなかったが、
家族の仲は決して良いものとは言えなかった。
母は妙子のことを不憫に思い、娘が望むことは何でも叶えてあげようと思っていた。

とはいえ、妙子が「整形をしたい」と言い出したときは、流石の母も驚きを隠せなかった。
しかしながら、それで妙子が笑って学園に行くことができるようになるなら、と
母は、最後には彼女の願いを許すことにしたのだった。

・・・なんかここまで書いてて、「この話、超重いな」とか思っちゃった(笑)。
空気が読めてないシナリオばかり作って、ホントごめんなさい。


半年の年月が過ぎ、妙子は「高嶺華代」という“もうひとりの自分”を手に入れた。
これでもう、「ブサイクだから」と自分を恥じる必要はない。 「佐渡妙子」は死んだのだ。
いつまで悠一郎を騙しとおせるかは解らない。
せめて、残りの高校生活を愛しいひとと共に過ごせれば満足――華代はそう思った。

しかしながら、現実はそう簡単なものではなかった。

いくら容貌が美しくなっても、中身は「根暗」で「陰湿」な妙子のままだったのだ。
悠一郎と会話をすることどころか、挨拶を交わすだけで華代の心臓は破裂しそうだった。
幸い、クラスメートたちには自分が妙子だということはバレずに済んでいるが、
結局のところ「独りぼっち」なのは、華代になっても変わらなかった。

さらに華代の心を痛めさせたことは、
悠一郎が半年経った今でも「妙子」のことを気に掛け、想い続けているということだった。
華代は、必死の思いで“悠一郎に釣り合うような”美人になるべく努力したのに、
彼の瞳は、華代が一番嫌いだった“ブサイクな”「妙子」ばかりを見ている。

彼は自分のことを見てはくれない。
ならば、自分は何のためにすべてを捨ててまで美しくなったのだろう?
華代は誰にも相談できず、藁にもすがる思いで「学園お助け部」の扉を叩いた――
無論、自分が佐渡妙子であるという事実は隠して。


シナリオの背景設定に関しては、上記のような感じである。
要は、「一見すると三角関係、でも実際は捻れた両想い」というのが根底にある。
最終的に悠一郎、華代、そして“妙子”の
3名全員をハッピーエンドに導く方法を模索する、という流れになる。

ただし、実際にゲームマスターをしてみて感じたのだが、
このシナリオを用いてセッションを運営するのは、なかなかに難しい。
どこでプレイヤーたちが「華代=妙子」であると気づくような情報を提供するか、
プレイヤーたちが華代に感情移入できるか、ここら辺の匙加減は微妙なところである。

実際のセッションでは、私の情報提示の方法がマズかったため、
少々グダついてしまった感が否めなかった。 ここら辺は精進あるのみである。
最終的には、セッション自体は一応のハッピーエンドを迎えられたため、
ゲームマスターとしてはホッと一安心ではあるが。

ともあれ、2月の「『あいつはクラスメート!』オンリーコンベンション」では
ここら辺の失敗を生かしたマスタリングを行うよう努めたい所存。
その前に、まずはシナリオを作成しないと(;´・ω・)ふぅ。

今度はもっとお馬鹿なシナリオにします(笑)。
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