伏魔殿より愛をこめて

~ 『熾天使長閣下の華麗なる業務日誌』 ~

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オリエンタルダークフライト

2月最後の日曜日は「F-CON」。
この日は関西各地でオープン例会、コンベンションが開催されており参加者の分散が懸念されたが
それでも、「F-CON」には17名もの参加者にお集まり頂いた。 感謝、感謝。
ちなみに、今回からオリジナルの冊子を配布することとなった。 内容はコミックとかエッセイとかいろいろ。



(´・ω・)表紙イラストはアタイが担当しているよ!

さて、前回予告したとおり、今回は私は『エンゼルギア 天使大戦TRPG(旧版)』のゲームマスターを担当。
初めてゲームマスターをするゲームシステムということで、いろいろ不慣れな点も多かったが
プレイヤー諸氏に助けていただき、無事にセッションを運営することができた。


シナリオは以下のような内容。

幼馴染である高鳥マヤは、ある日突然にPC1の元を去っていった。
マヤにギアドライバーとしての適正が認められたため、彼女が軍人として瑞穂基地に向かうことになったのだ。
離別は仕方のないことだ――それが戦争というものだから。
だが、彼女が最後に見せたどこか誇らしげで――どこか淋しげな笑顔は、いまも忘れることができない。

その数ヵ月後……PC1に、統一帝国親衛隊(G3)への徴兵が言い渡された。
マヤと同じく、PC1にもギアドライバーとしての適正が――黒い天使核の存在が認められたのだ。
PC1が配属された部隊は、指揮官(PC3)を筆頭に、管制官(PC2)、ナビゲーターである草薙伊音、
そして、PC1と同時配属された女性型完全機械化兵のフォーゲルと、技術士官であるダンジェルマイア少佐。
極めて少数の部隊であった。 そして残念なことに、そこにはマヤの姿は無かった。

いや、マヤの姿は瑞穂基地のどこにも見つけることはできなかった。 彼女は――既に殉死していたのだ。
天使兵との戦いの最中、マスケンヴァル現象を発生させ、周囲のすべてを巻き込みながら海の藻屑と消えていた。

ナビゲーターである伊音とは、同僚として、好敵手として、友としてPC1と良好な関係を築いている。
同期のフォーゲルは、(完全機械化兵ゆえに感情が抑制されてはいるが)PC1に対して好意的な態度を示してくれる。
しかしながら、PC1の胸にポッカリと空いた“穴”が埋まることはなかった。

そんなある日、フォーゲルはPC1に問う。 「あなたはどうして空を翔び、敵と戦うの?」
なぜシュネルギアに乗るのか。 自分には黒の天使核があるから? 皆が期待するから? 守りたいものがあるから?

フォーゲルは毅然とした態度で言う――「私はね、死ぬために空を翔ぶんだよ。」
彼女の、謎の言葉。 その真意とは一体何なのだろうか。


結論からいうと、フォーゲルの体内には結晶化した天使核が内蔵されていた。
それは、黒い天使核とは異なる“紅い天使核”――その特性は“決して破砕・消滅することがない”というもの。
いかなる衝撃を受けても、ミサイルの猛火によっても、マスケンヴァル現象によってすらも壊れない。
この不思議な特性に目をつけたのが、技術士官であるダンジェルマイア少佐であった。

もし、この“紅い天使核”を搭載した機械化兵に、敵陣のど真ん中でわざとマスケンヴァル現象を起こさせたら?
天使兵もろともを吹き飛ばしたあと、高性能GPS衛星により再び“紅い天使核”を回収できるとしたら?
そうした実用実験を繰り返すことにより、爆発の威力も指向性すらも向上できる可能性を秘めているとしたら?

フォーゲルは、いわば魚雷なのだ。 何度も空を飛び、そして死ぬことを運命づけられた人形。
そして、彼女の身体に埋め込まれた“紅い天使核”は――もとは、高鳥マヤの体内に存在したものであった。
フォーゲル(Vogel)は統一帝国の言葉で「鳥」を意味する。 そう、高鳥の「鳥」だ。
もちろん、フォーゲル自身にマヤの記憶は……殆ど残されてはいないが。

確かに非人道的な兵器だが、そもそもに完全機械化兵に人権というものが存在するかどうかも怪しい。
それに、フォーゲル自身は自らの運命を呪うどころか、喜びすら感じている。
自分が飛び続けさえすれば、ギアドライバーが出撃する必要はなくなり――ギアドライバーが死ぬ危険性はなくなる。
天使核のなかに僅かに残された“高鳥マヤの想い”が、PC1を必死に守ろうとしていたのだ。


この作戦について知る者は、フォーゲルとダンジェルマイア少佐、そしてヴィヴリオ大佐のみだ。
プレイヤーキャラクターのいずれにも知らされてはいない。
すべてを知ったときに、プレイヤーキャラクターたちはどう決断するのか。 受け入れる? それとも抗う?

そして、天使兵の襲来――フォーゲルの出陣のときがやって来た。


今回のシナリオは以上のような内容だが、いま読み返してみても我ながら非道いと思う(笑)。
“悪人”は居るが“敵”は居ないもんな。 ダンジェルマイア少佐はもちろん悪人だが、
作戦にゴーサインを出したヴィヴリオ大佐も相当のワルであると言えよう。
まあ、彼らなりにヤシマや統一帝国、ギアドライバーである少年少女の未来を考えていることは間違いないのだが。

ちなみに、こちら側が想定した“模範解答”は「PC1がフォーゲルを連れて逃げ出す」。 これである。
基地からの逃亡が最適解ってダメだろう(笑)と思ったが、たまにはこういうシナリオも良いよね。
もちろん、プレイヤーたちに上記以外の答えを出してもらうことを期待して、マスタリングを行っていたのだが。

シナリオタイトルの「オリエンタルダークフライト」は、
東方Project第9弾「東方花映塚」に登場する、霧雨魔理沙のテーマソングの名前だ。
全体的に暗めのメロディなのだが、極東の島国ヤシマの、昏い空を翔ぶフォーゲルのイメージにピッタリである。
決して万人受けするタイプの楽曲ではないが、私は魔理沙のテーマソングのなかでは一番好きだな。



さて、今月の「F-CON」は何をしましょうかね。
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