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伏魔殿より愛をこめて

~ 『熾天使長閣下の華麗なる業務日誌』 ~

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PERFECT DESIRE(前編)

日曜は恒例の「TRPGをする会」に参加。
今月は久しぶりに、『ダブルクロス』(the 1st Edition)のゲームマスターをやらせて頂いた。


高嶺 りおんは、特殊な境遇をもつ少女であった。
出生時よりサラマンダーシンドロームを発症し、幼少よりその異能の力を周囲に発現していた。
両親はそのような彼女を忌避し、UGN管理下の施設に預けることを決める。
特殊な境遇――ではあるが、“この世界では”ありがちなストーリーでもあった。

だが、彼女はそのままUGNエージェントとなるべく訓練を受けた、というワケではなかった。
りおんは両親が忌避した自らの力を嫌い、
レネゲイドの力を上手くコントロールすることができなかったのだ。
UGNは人道的な組織である。 訓練を拒絶する者に訓練を強要するようなことはしない。
結果として、りおんは外界から隔離され“篭のなかの鳥”として
17歳までの年月を育てられることとなる。

とはいえ、いつまでも現状のままで良いとは霧谷 雄吾は思っていなかった。
りおんは高校に通い、普通の17歳として、普通の人間としての生活を経験するべきだ。
これまでは、その幼さゆえに彼女が力を暴走させてしまうという事態を恐れていたが、
もはや、りおんも子どもではない。 善悪の判断もできるし、分別もある。

こうして、高嶺 りおんは市立F高校へと転入することが決まった。
F高校にはUGNの民間協力者であるPC1が在籍しているし、
UGNエージェントであるPC2も教師として送りこむ。
万が一の有事(りおんが“暴走”した場合)における対応策も用意されていたのである。


一方でUGNは、りおんに関するきな臭い情報も得ていた。

“ディアボルス”春日 恭二を含むFHの特殊部隊が、
先ごろF市に侵入・潜伏し謎の策動を行っているということ。
そしてその特殊部隊を統率する指揮官は、りおんに瓜二つの少女であるということ。
UGN管理下の施設に存在する少女が、他方でFHの特殊部隊を率いている。
これは一体どういうことであろうか。
春日と浅からぬ因縁をもつPC3は、UGNのF市支部長の命を受け調査に乗り出した。

そして、PC4は望月の夜にひとりの少女と出会う。
(PC4は知る由もないが)りおんと同じ顔を持つその少女は、「ガラテア」と名乗った。
少女は馬鹿に明るい声で、快活に、満面の笑みを浮かべて――PC4に巨大な火球を投げつけた。
まるで虫けらを殺すがごとく。 そこには罪の意識もなければ、躊躇の念もなかった。


「嘘! 嘘! 嘘よ! 優しい言葉なんて全部欺瞞に決まっている!
 あなたも、心の奥では私のことを嘲笑っているのでしょう?
 “親に棄てられたカワイソウな女”だって!
 自分のレネゲイドの力も満足にコントロールできない、役立たずで根暗な不細工だって!
 そうよ、その通りよ! 私なんか生きていても仕方がない……死んだほうがマシなのよ!」


根暗で、何事にも悲観的、己のレネゲイドの力を忌避する“史上最強に面倒くさい女”
その名は、高嶺 りおん。

「私はアイツよりもチャーミングでプリティだし、自分の力もちゃんと扱えるわ!
 FHにおける地位だって名声だってある! アイツみたいに独りじゃないもの。
 私のほうがアイツより優れている!
 ねえ、あなたもそう思うでしょ? 私のほうが“イイ女”だって!」


快活で、何事にも楽観的、己のレネゲイドの力を最大限に利用する“史上最強にウザい女”
その名は、ガラテア。

彼女たちは一体何者なのであろうか。
長くなったので、真相編は次回。
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